Queen Catherine Brings Us Tea

キャサリン王妃が紅茶を運んでくる

今日は、英国で紅茶への愛が芽生えるきっかけとなった記念すべき日です。1662年、イングランド、スコットランド、アイルランドの王妃キャサリン・オブ・ブラガンザがポーツマスに到着した日です。キャサリンはチャールズ2世と結婚するためにポルトガルからイングランドへ渡りましたが、その際に歴史上最大の持参金とともに、一箱の紅茶を持ち込みました。当時のポルトガルでは、紅茶を飲む習慣は男女を問わず親しまれていましたが、一方のイングランドでは、紅茶はコーヒーハウスでしか販売されていなかったため、男性の飲み物と考えられていました。[caption id="attachment_4375" align="aligncenter" width="813"]

BBCドラマシリーズ『チャールズ2世:ザ・パワー・アンド・ザ・パッション』。キャサリン・オブ・ブラガンザ役のシャーリー・ヘンダーソンとチャールズ2世役のルーファス・シーウェル。[/caption] キャサリン王妃はすぐにこの認識を覆しました。宮廷の女性たちに対して絶大な影響力を持つ存在となったからです。キャサリン王妃が英国における紅茶への認識を変えたことで、女性が紅茶を飲むことが社会的に受け入れられるようになりました。彼女がイングランドの地に降り立って最初に求めた飲み物が紅茶だったと言われていますが、当時はまだ珍しい飲み物だったため、代わりにエールが提供されたそうです。ここに、キャサリン王妃が使っていたであろう陶磁器のティーポットの例を挙げます。このティーポットは、輸出用に中国で作られたものです(1661〜1772年頃)。チェーンと金メッキの銀製マウントは、後にティーポットを保護するためにオランダで追加されたものです。英国ではしばらくの間、国内のメーカーが耐久性のある陶磁器製ティーポットを自ら製造できなかったため、中国からの輸入に頼っていました。